山崎節・あぶじゃーま節

 山崎節(あぶじゃーま)は黒島において役人が19世紀初頭に作ったと言われている歌である。
あの時代に、庶民的話題を歌に乗せたものにしては、稀でそれに滑稽で、表現豊かな楽しい歌である。
 それこそ、役人がそういう歌を禁止にするような歌詞内容である。

♬1.山崎ぬあぶじゃーま 山崎ぬ年寄れ♬
   シュウラヨイ シュウラヨイ キユスディル ヨーンナ
 歌意 山崎のあぶじゃーまという爺さんが、山端の年寄りが。

♬2.御嶽ぬ後ぬ んぎしゃーま うりが隣ぃぬ なびすけ
 歌意 御嶽の後方のんぎゃーまという娘と、その隣のなびすけという娘は

※3~9番までの歌意
あれほどの大工の娘であったが、それほどの司の娘であったのに。あぶじゃーまという爺さんにすかされて、年寄りに騙されて。どんな手段ですかされたのか、いかなる計略で騙されたのか。人情に惹かれて、やさしい情にひかれて。寝床には蓑傘を敷、ヘラの柄を枕にして。すかされた後の憎らしさよ、騙された後の辛さよ。んぎゃーまは本妻に、なびすけは妾に。

※ようするにあぶじゃーまという好色爺さんが、若い二人の娘をナンパして1人は本妻、1人は妾になったという話を歌にしたものです。

舞台余興として、三者で織りなす様を面白おかしく舞踊化したものが、よく演じられている。私も高校時代郷土芸能クラブに属していたが、その発表会にはあぶじゃーま役で踊っている。私の郷芸での踊りの初舞台でもあった。ハズッ!その後私の大好きな歌です。(汗)

※「あぶじゃーま」ググってみれば楽しい動画がけっこうあります。

 

 

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