くいぬぱな節

 土や石を積み上げることを俗に「地くい」といい「ぱな」は頂上(上方)のことである。そのことから「くいぬぱな」とは、高く盛り上げた岡の頂きという意である。
 新城船着の西方に当たる所に「火番岡」がある。それが「くいぬぱな」である。(八重山島民謡誌より)

 そのくいぬぱなから眺めた浜崎(海岸)のことを歌った詩からはじまり、大石、高根久、大道頂、などの高いところからの眺めた様子を歌った詩である。

 この歌はのちに沖縄芝居に取り入れられ「恋の花」(こいのはな)の題名になって歌われている。しかし、あまりにも発音が似ているからと短絡的と思わざるをえないなー思うが、まーいい曲だから、取り入れたのだろうし、芝居の劇中歌だから、歌詞も変えて歌っていただろうから、致し方ないのかなーとも思われる。

★個人的にこの歌は、早引きの最初に弾き始めた曲でもある。メロディー的に大好きな曲で、今になってみると最初の早引きにしてはちょっと難しい曲をチョイスした感もあるが、いい曲、リズム軽で楽しい曲なので、どうしてもマスターしたかった曲であり、この曲を弾くたびに初心を思い出す曲でもあります。

★皆さんも弾いて歌ってみては?

♬1.くいぬぱな登てぃ 浜崎ゆみりば まかが布晒し 見ぬむでむぬ ♬
♬2.大石に登てぃ 前干瀬ゆ見りば 松が蛸取いや 面白きょうがい ♬
♬3.松が取たる蛸や くやまにうち渡ち うる石とぅ添いてぃ 渡しゃるきにゃヤゥ ♬ 


※ちょっとウキウキしてきたなー(踊ろうか?)

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